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今日のオフィスの多くは、仕事をする場所というよりもまるでトレンディなカフェ、自宅の書斎やプレイルームのようにも見える。「ホームとオフィスの融合形」、「補完的」、「会社然としない」などその表現はさまざまだ。オフィスに形式ばらないカジュアルな共有スペースが増えているのは、企業が有能な人材を引きつける戦略のひとつとして「オフィス」を位置づけ始めているからだ。しかし、その莫大な投資にも関わらず、多くのオフィスはその効果を十分に発揮できていないというのが現状だ。

今号では、オフィスの最新トレンドを探り、人々が真に望んでいるものを明らかにしている。これまでの退屈で画一的オフィスからの脱却、既存のオフィスを見直して新バージョンを創る「オフィス・リミックス」という時代にいよいよ突入した。

All Issues

新・働き方と新・ルール

気づいているだろうか? イノベーションに向けての企業間競争が激化するにつれ、今までのオフィスワークのパターンが変わってきたことを。今、世界中の企業で起きていること。それは組織横断的に行われるマトリックス型やプロジェクトベース、ハイパーコラボレーションチームによって仕事が遂行されるようになったことだ。その仕事の仕方は今までのようにリレーのように一方向に向けた個々の貢献ではなく、サッカーのようにスピーディに動き、アイデア同士が活発に衝突しあうことだ。

fastforward
Issue 74

早送りで見る未来

そこには私たちが記憶から思い浮かぶ「オフィス」の姿はない。そこにあるのは今とは全く違う様々な働き方がバランスよく機能する「新・オフィス」だ。溢れる色彩と質感によって創り出されるアジャイルな空間。人工知能(AI)や仮想現実(VR)を駆使して複雑な問題に取り組んでいる風景を想像してみてほしい。多彩な直感型スペース、どこにでもつながる会議室、リラックスできるラウンジスペース。人々はその空間を移動しながら仕事をこなしていく。働くことは決して単調ではなく、毎日が刺激に満ち、新たな課題に挑戦する仕事ライフだ。

Issue 73

「イノベーション」に関する考察

学習する。試す。創造する。これらは今日のビジネスの複雑な問題を解決するのに不可欠な活動といってもいい。しかしながら、多くの企業はこの習慣を組織に浸透させるために奮闘している。何をすればこの変化を推し進めていけるのだろうか?本号では、学習とイノベーションの関係、その事例として、Steelcaseが創設したラーニング&イノベーションセンター(Steelcase Learning and Innovation Centre、LINC)の開発背景やその詳細を紹介している。LINCが目指したもの、それは企業カルチャーのシフトを促し、継続的に学習するという習慣を定着させる環境を創るというものだった。

Issue 72

クリエイティブ・シフト

企業組織をより創造的体質にシフトする動きが始まっている。そして、この変化が人々の働き方を根本から変えようとしている。今日、私たちが直面する問題は複雑で、その解決は極めて困難を伴う。今まで蓄積されたノウハウは通用せず、企業組織における「創造性」への期待と要望はかつてないほど高まっている。

Issue 71

オフィス・ルネッサンス

長い間、多くの人はオフィスそのものがなくなる時代がいずれは来ると予測していた。携帯端末やクラウド、リモート技術の進展によって、どこでも働ける環境の中で、何故、オフィスが必要なのかという根本的な問いである。しかしながら、世界情勢がより複雑になるにつれ、「場」は今まで以上に重要になってきている。なぜなら働くという行為は社会的な活動で、人々は問題を解決するために集う「場」を必要としているからである。結局のところオフィスはなくなるのではなく、オフィスを変革させる「オフィス・ルネッサンス」の真っ只中に私たちはいる。今後、仕事環境の進化はますます進み、今までとは抜本的に異なる環境の中で私たちは仕事をすることになるだろう。

Issue 70

THINK BETTER

世界中の多くの職場で、社員の能力を最大限に引き出していない現状やその要因となる注意力散漫が問題視されるようになり、多くの人が集中しながら仕事を精力的にこなし続けることに無力感を覚え始めている。その中で、今、脳科学研究がその根本的な問題を明らかにし、仕事場での注意力をサポートする方法の糸口を開きはじめている。

Issue 69

距離的制約をなくす

今日、多くの企業は世界中に分散しながら仕事をこなすチームを抱え、その新しい働き方の推進として、ビデオ会議を活用する企業が増えています。

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Issue 68

職場でのプライバシーの危機

「企業は人なり」という言葉があるように企業の成功は社員の力なくしてはありえません。しかしながら、今、潜在的能力を持つ多くの社員の労働意欲が低下しているというのです。士気があがらない、非生産的、過度のストレスといったことによって、企業が望むように創造力を生かして考えたり、人と上手く恊働したり、画期的なソリューションを生み出したりということができないのです。

Wellbeing
Issue 67

ウェルビーングと企業の収益性

ワーカーの「ウェルビーング」はホットな話題として浮上し、個人の満足感や充実度という意味を超越して広がりつつあります。企業力を革新的に成長させるには不可欠な要素として今、注目されています。