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02 | 世界中に拡大した在宅勤務

グローバルレポート「従業員意識の変化と働き方の未来」の続き

在宅勤務の経験は、地域、業界、職種、職務レベルなどさまざまな要因によってもその捉え方は大きく異なります。居住環境の質、家庭内環境、自宅での集中できる空間、個々のワークスタイルなどがその感じ方や仕事の捗り方に大きく影響します。都市中心部に住む人の住環境は、郊外や地方に比べて狭いという事情もあります。

しかし、共通して言えるのは、どの国でも在宅勤務に戸惑いや不満を感じている人が多いことです。企業はこの在宅勤務の経験を教訓として、従業員が将来豊かに働ける環境をいかに創造するかが今後の成長に向けての鍵になります。

在宅勤務の主なメリットと課題

在宅勤務の感じ方や意識は、国や人によって異なり、そのメリットや課題もさまざまです。当データは、各国の共通課題と違いを明らかにしています。

エンゲージメントと生産性:メリットと課題

従業員のやる気や意欲を指すエンゲージメントと生産性の評価はそう単純な問題ではありません。調査をした10か国中7か国で在宅勤務で低下したと感じる傾向にあるのがエンゲージメントと生産性で、生産性はほとんどの国で低下しています(メキシコを除く)。

一方、生産性が向上したというのも上位5位以内にランクインしています(カナダは6位)。このように生産性を巡る評価は大きく2つに分かれています。

このことからも分かるように、在宅勤務は人によって感じ方も異なり、その評価もさまざまです。生産性レベルは人の心の状態や感情によって影響を受けるという説を裏づけるといってもいいでしょう。本調査では、在宅勤務下での従業員の満足度とエンゲージメント、および生産性との間に明確な相関関係があることを明らかにしています。満足度が低い場合にはエンゲージメントと生産性の両方は低下し、在宅で過重労働になりがちになる場合、そのレベルはさらに悪化します。

10か国すべてで、在宅勤務に不満を持っているとそのエンゲージメントと生産性は低下し、在宅勤務の頻度が増えるとさらにそれは悪化します。

在宅勤務でのエンゲージメントと生産性の両方においてその評価は2つに分かれますが、平均すると世界の従業員の41%が在宅勤務に不満を持っており、エンゲージメントと生産性の両方の低下を感じている傾向があります。

また、在宅勤務ではより集中でき、生産性が向上し満足していると感じる要因もさまざまです。例えば、自宅で高性能なオフィス家具、特に人間工学を考慮したチェアを使用していることが生産性の向上に役立っていることも調査で明らかになっています。しかし、その環境にいる人はアメリカでも24%に過ぎません。使用する家具によっては不快感や身体の不調につながり、仕事に集中できないということにもなりかねません。つまり、仕事をする場所がどこであろうと、注意散漫にならずに仕事に集中できる環境を持っているかどうかということを見極めなければなりません。

在宅勤務では、意思決定スピード、責任の所在の明確化、ワークライフバランスといったことに必ずしも好ましい結果をもたらさないと感じている企業も多いのが実態です。これらはすべて、従業員のエンゲージメントと生産性と深い相関関係にあります。意思決定スピードが遅く、仕事における自分の責任度合いが不明瞭で、長時間労働に陥りやすい場合、エンゲージメントと生産性はさらに低下することになります。

国別在宅勤務の
メリットと課題

在宅勤務を継続したい3つの理由と良くなかったと感じる点

在宅勤務に不満を持っている人の
エンゲージメントと生産性の低下

在宅勤務に不満を持っていてその頻度が多い場合は、仕事のパフォーマンスは低下します。

在宅勤務する人の5つの生活行動パターン

当社は、在宅勤務の経験を通して人がどう感じるかを深く探るためにアメリカとヨーロッパで定量的データとなるインタビューを実施しました。その結果、在宅勤務者には特長的な5つの生活行動パターンがあることが明らかになりました。

必ずしも誰もがこの分類のひとつに当てはまるわけではなりませんが、この在宅勤務経験を通して、オフィス勤務に戻った際に従業員の意識や価値観がどう変化しているかのヒントになるはずです。

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