従業員エンゲージメント

プライバシーと開放性:バランスの重要性

Wall Street Journal の最近の記事は、オープン性及び透明性への欲求と、プライバシーの必要性との間で揺れる組織幹部達の葛藤を明らかにしました。Steelcaseの前CEOであるJim Keane氏を含むエグゼクティブ達は、一日の中で集中したり休息をとる方法を見つけながらも、創造性とコラボレーションを促進しようとしています。これらの需要は、新しい働き方や新しい種類のリーダーシップの場所を形成しています。しかし、この話題は更なる広がりを見せました。この記事には多数のコメントが寄せられ、何人かの人々は、オープンプランにおいて気を散らす物から逃れる機会はリーダーだけが与えられるものなのか、と言う疑問を呈しています。

Steelcaseの調査は、組織の幹部達が職場において特有の課題に直面している事を示していますが、そのニーズは組織内の多くの人々のニーズと同じものです。 リーダーと従業員エンゲー ージメントに関する2つの異なる研究プロジェクトは、組織内の全てのレベルの人々を最適にサポートする方法に関する貴重な発見を明らかにしています。

新しいリーダー

リーダー達による行動の波及効果と幅広いトピックに深く没頭する必要性は、あらゆる瞬間を有効に活用しようとするエグゼクティブ達に極度のプレッシャーをかけます。何年にも渡るインタビューと観察の結果、Steelcaseの研究者達は、リーダーに新しい方法で仕事をさせる要因となる3つの推進力を特定しました。

  • 「情報過多」-大量の情報を扱うリーダーは、価値のあるものをすばやく判断する必要があります。機密情報を内密に保ち、又アクセス可能な状態を維持しながら、彼らは自身で得られない情報を得る為に人々のネットワークに頼らなければなりません。
  • 迅速なコンテクストシフト-仕事のペースは加速しています。複数のタイムゾーンを超えて仕事をこなす為、スケジュールは詰め込まれ、更に細分化されるのです。財務から人事、そしてマーケティングへと移行する時、リーダー達は新しい会議ごとに精神のリセットが必要とされます。
  • 常に「オン」-リーダーは組織的および地理的な境界をまたいで、多数の内部及び外部の関係を管理する必要があります。 これは複数の事柄の継続的な処理を必要とし、更に動きの幅を広げる事を求められます。

リーダーシップスペース

新しいSteelcase Leadership Community は、リーダーが直面している主な課題に対処するようデザインされた行動のプロトタイプとして機能します。Leadership Communityは、リーダーにプライベートオフィスを提供するのではなく、リーダーが行う必要のある作業の種類に応じて選択可能な空間のエコシステムを提供します。

Keane氏のスペースは時間の経過と共に進化しており、 彼の現在のパーソナルスペースはまだ試作段階にある小さなポッドです。会議の間に精神的に状況を切り替える必要がある時、又は個人の集中した作業をする際に彼はこれを利用します。これはLearning and Innovation Centerの1階に位置している為、大小の会議室にもアクセスしやすく、又フロアの顧客や従業員と対話することも可能です。

従業員エンゲージメント

リーダーが働く場所だけがオフィスの進化する部分ではありません。組織のあらゆる階層の人が、プライバシーと集中の為の場所を含め、どこでどのように最善の仕事を成し遂げることができるかを選択できる職場を探しています。SteelcaseのグローバルレポートEngagement and the Global Workplace は、20か国で12,000人以上の従業員を調査しました。それによると、働く人々の3分の1以上が、自らの仕事に積極的且つ前向きに取り組んでいる状態ではなく、最も積極的に仕事に関わっている従業員は自分の職場環境にも最も満足している人々であることが分かりました。仕事に対して全く前向きでないとされる人々は:

  • 14%のみが仕事に基づきオフィスの中で働く場所を選ぶ事ができる(前向きに取り組む従業員は88%がこう述べている)
  • 15%のみが集中しやすいと感じている(前向きに取り組む従業員では98%)
  • 13%のみがチーム内で邪魔されずに作業ができている(前向きに取り組む従業員では94%)

又更なる研究は、職場がエンゲージメントに変化をもたらすことができるという発見を更に深めました。Gallup社による State of the American Workplace によると、仕事中に75%の人が頻繁に騒音を経験し、42%が必要に応じてプライバシーを確保する為に仕事を変えると報告しています。

42%の人々が、必要に応じてプライバシーを確保する為に仕事を変えると報告しています。

Gallup

選択と管理

オフィスルネッサンス

複雑な問題を解決し新たなアイデアを生み出す為に、人々は集まる必要があります。しかし、関わり合いが過多な一方でプライバシーが不十分なこの世界は、働く人々の創造性、仕事への取組み、そしてウェルビーングに悪影響を及ぼしています。今日あまりに多くの職場において、プライバシーは必要不可欠なものであると認識されていないのです。


プライバシーの為のデザイン

働く人々が求 めるプライバ シーを提供する為に、デザイナーが利用できる方法を学ぼう。
iTunes 又は SoundCloud360リアルタイムPodcastを視聴する。


しかし、プライベートのオフィスは解決策にはならず、又オープンプランのオフィス自体が問題なのではありません。むしろ、重要なのはバランスなのです。プライベートな瞬間をサポートしたりコラボレーションのサポートを含めた空間のエコシステムを生み出す事は、従業員の創造性、エンゲージメント、ウェルビーングを促進し、ひいてはイノベーションを促進する為に必要不可欠と言えるでしょう。

職場において、空間のエコシステムは自然界のエコシステムのように連携し、一日を通して様々な種類の行動をサポートできます。
人々は共同作業と集中のどちらを必要としていますか?又、彼らは束の間の休息を求めていますか、それとも同僚と肩を並べて仕事をする必要がありますか?

Wall Street Journalの記事はリーダーに焦点を当てていますが、Steelcaseの調査によると、1つのサイズで全てが収まる訳ではありません。上層階のプライベートオフィスでもオープンプランのワークステーションでも、1つのタイプの作業スペースではもう足りないと、人々は気付き始めています。選択と管理は、エンゲージメントを構築する上で重要な要素になるだけではありません。それは今日の従業員にとって、新しいステータスの象徴ともなっているのです。

David Chandler氏による写真提供

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