データの精度が職場環境の意思決定を左右する

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もし、スマホの地図アプリのナビ機能で目的地までの案内が1マイルも手前だったら。シャツをネットで購入してサイズが間違っていたら。ステーキを注文したのにウェイターがハンバーガーを持って来たら。あなたは満足するだろうか? 生活や仕事においてこういったことはよく起こるものだ。信頼性がなければ有意義な決定は出来ない。企業の最も重要な資産である「人」と「不動産」についても「精度」というものが何にもまして重要であることはいうまでもない。

「テクノロジーの進展によって、かつてないほど多くのデータを活用し、人間に備わった能力を向上させるようになりました。私たちが創り出そうとしている未来オフィスはまさにこのテクノロジーが組み込まれたスペースです。」と語るのはSteelcaseのスマート + コネクトの担当マネージャーであるScott Sadler氏だ。 「当社は働き方やオフィススペースの利用パターンを測定、特定しています。しかし、データだけでは不十分で、個人や組織のパフォーマンスを向上させるために何が機能し機能しないのか、その理由は何かを把握するための信頼できるインサイト(洞察)が必要になります。」


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従来の測定方法

職場環境を測定するということは決して新しい試みではない。 現在、社員がオフィスの執務スペースをどう利用しているかを調査、把握するにはいくつかの方法がある。

  • 手動 – 建物を回ってスペース利用実態について調べ、記録する。
  • 間接 – 特定の部屋が未使用と思われたらマネジャーが記録をとる。
  • 憶測 – 自席に人がいるという前提でセンサーがデータを収集する。

従来の憶測的な測定データは、精度に欠け証拠も根拠もないものだった。また、オフィススペースの利用実態を把握しようとする際には、社員のモバイル化や新たに登場している共有スペースも考慮する必要がある。結論としては、ビッグデータも正確な情報が価値あるインサイトと組み合わさって初めて意味を持つということだ。

結論としては、ビッグデータも正確な情報が価値あるインサイトと組み合わさって初めて意味を持つということだ。

精度を追求する

Steelcaseは一世紀以上にも渡り、働く「人」と「場」を観察、デザインしてきた豊富な経験とその培った能力を企業の皆様とパートナーシップを組むことでさらに発展させている。最近ではより効果的に働くためのスマートかつコネクトされたオフィス環境を模索し始めている。また、同社は職場環境のデータを収集、分析するクラウド対応型感知センサーネットワークである Workplace Advisor (ワークプレイス・アドバイザー)を開発するにあたり、その製品の核は「精度」であると主張している。

働く「場」を徹底的に理解する

「Steelcaseは、働くスペースのデザインや働く人がその中でどう動いているかを徹底的に研究し、理解し尽くしています。」とSadler氏は語る。その豊富な知識が精度を追求するためにセンサーをどう配置し、それぞれを同調させるかの判断に役立っていると言う。また、チームが広範囲に渡ってテストしながら作り上げたアルゴリズムが今日働く人のリアルな情報を表している。

実行可能なインサイト

データを企業競争力につなげるには、データを正確に解釈し、その活用が容易であることが基本だ。Steelcaseの Workplace Advisor ダッシュボードは、リアルタイムで包括的かつ直感的な設計を特徴としている。スペース属性が各場所(ビデオ会議、自然光、ホワイトボードなど)にリンクされているため、利用率が高い・低いをピンポイントで特定でき、仕事環境について精度の高い意思決定を下すことができるのだ。

時代の変化に強いデータ活用

今日の日々変容し続ける企業環境に対応するには「俊敏性」も重要だ。企業には、現在や来年もちろん、未来を見据えてビジネスの最前線で何が起こっているのかに注目し続ける役目がある。情報を得るためには社員がどうオフィスを利用しているかを正確に測定し把握することもそのひとつだ。Steelcaseの Workplace Advisor は、業界をリードするセキュリティとスケーラビリティを備えたクラウドプラットフォームであるMicrosoft Azureを使用することでその精度は一層強化されている。このMicrosoftとのコラボによって、物理的環境が将来どう進化してもその精度が損なわれることはない。

これからの時代、変化は避けられない。精度の高いデータとわかりやすい分析が変化の際に社員をサポートし支援していくことは間違いない。