プライバシーに 関する5つの発見

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「人がプライバシーを欲しいと言った場合、それはかなり異なるものを意味する場合があります。人のプライバシーに対する欲求を深く探ることで5つの重要な発見にたどり着きました。私たちは個人のプライバシー体験に関する研究調査の成果として5つの定義を設定しました。まずはこの5つの定義をよく理解することで人間のプライバシーの関するニーズへの深い理解を得ることができます。」とRedman氏は述べています。

学術的研究での発見とSteelcaseの研究を統合することでこれらの5つのプライバシー領域を特定し、定義することができました。

 

1

戦略的に自分をださない:名前を伏せる/見えなくする

プライバシー的観点から言うと、自分を見えなくすることが鍵になります。そこには社会の監視から発生する制約から解放されるという意味もあります。自分を見えなくすることで人は仕事を中断されずに、自分を新たな方法で表現し、行動することができます。それはいつ、どうやって自分を見えなくするかという極めて戦略的な個人的選択になります。例えば、人々が仕事を集中してやり遂げるためにカフェに足を運ぶ時、それはワークプレイスでの邪魔を避けるために行くことも多いはずです。カフェでの見知らぬ人の中に溶け込んだ時の低レベルの刺激はまさに気をそらさずに思考に没入することを可能にします。

例:
誰にも知られない存在としてカフェや他の場所へ行く
アバター(自分の分身)やハンドルネームを介してオンライン上で議論する

 

2

チョイスしながら自分を表現する:他者から見えるものを選ぶ

人間の内的思考や感情、極めて個人的な情報、そして風変わりな行動などは自分が自ら選んで明らかにするものです。通常、外に出す情報は人や会社によって使い分けています。自己のアイデンティティの形成とは自分とは異なる人々に対して異なった自分を表現するものであり、社会科学の分野では確立した概念の一つです。個人情報が様々な新しいメディアで共有されている昨今、外に出す情報に対しては新たな疑問を提起しています。情報を共有するには利益と同時にリスクも伴います。文化、性別、性格などによって自然に出来たり、躊躇したり、むしろ好んでしたりとその選択もさまざまです。例えば、中国のオフィスでの仮眠やフランスでのランチにワイン飲む習慣など、ある国では受け入れられる行動も他の地域ではひんしゅくを買うことがあるのです。

例:
ビデオ会議の代わりに電話会議を選ぶ
デスク周りに置くパーソナルアイテムを選ぶ

 

3

信頼して他者に託す:極秘事項の共有

プライバシーとはただ単にひとりでいることではありません。私たちが個人情報や感情を他者と共有するときに、情報を共有するものが他者には公開しないという認識があるなど、その人との信頼性も考慮しなければならない要素です。日常、2-3名の小規模なグループで協議するというような場合が多くあります。しかし、現在の多くのオープンレイアウトのオフィスでは予約をしないで使用できるスペースがないというのも現実です。これが一般的だとすると好機を逃していることにもなります。

例:
同僚と個人的な状況について話す
上司と勤務評価をする

 

4

意図的に保護する:自己保護

自分を守ることは必ずしも身体的なことだけとは限りません。そこには心理的な要素も含まれています。例えば、家に侵入された後に感じる個人的スペースに侵略されたような感情は自分のテリトリーと自我を密接につなぐものです。私たちはこのような侵入から身を守るために、積極的な措置を講じています。窃盗よりショッキングでないにしても、人々は仕事場でも侵略されるような感情を経験し、邪魔や覗き見されたりすることから自分を守らなければならない状況に置かれることがあります。また、自己保護することによって、集団的思考から一歩離れて全く新しい視点を養うこともあります。ですから、グループはコラボレーションするために集い、直面している課題に対して、より有意義な考え方を持ち込むのが個人であるといっても過言ではありません。

例:
音の邪魔をブロックするためにヘッドフォンを使用する
壁に背中をもたれかけて座る
コンピュータ画面を見られないように工夫する

 

5

意識的に孤独に身を置く:距離をおく

孤立とは心の状態をさします。他者が周りにいる時も他者から切り離されて味方や理解者がいない状態を孤立と感じます。しかし、孤独はより物理的なことが多いと言われています。意識的に他者から離れ、集中したり、充電したり、感情を表現したり、内省したりすることです。特に米国など個人主義が強い国では孤独は当たり前のこととして捉えられています。中国のような集団主義国家でさえ1人でいることは人間の本質的な欲求と考えられています。

例:
アンクレイブを使用する
外にでる
大きな部屋の空いているコーナー部分で仕事をする