スチールケース、テクノロジーベースの創造型ワークスペース開発で マイクロソフトとパートナーシップ提携を発表

「クリエイティブ・スペース」開発と共同研究リサーチ、Surface Hub販売プログラムの導入.

2017年3月6日(米ワシントン州レドモンド市) – スチールケース社(Steelcase)は、マイクロソフト社(Microsoft)との間で、企業組織が創造的思考とより効果的なコラボレーションを促進できるように支援するために、テクノロジーベースの創造型ワークスペースを開発し、未来の働き方を共同で追求していくことで提携することを発表しました。これらのスペースはSteelcaseの建築要素と家具にMicrosoft Surfaceデバイスをシームレスに統合したものです。両社はワーカーの創造性を引き出す5つのタイプの「クリエイティブ・スペース (Creative Spaces)」を開発、導入していく予定です。

また、両社は下記の点でも合意しています。

  • Steelcaseの一部の販売代理店はMicrosoftのコラボレーションデバイスであるMicrosoft Surface Hubの販売店として認定される。設計デザインや家具販売のSteelcaseの販売網を通して販売されることで、Microsoftは設計デザイン関連への顧客拡大につなげることができる。
  • Microsoft Azure IoT(モノのインターネット)技術をベースにしたテクノロジー対応型ワークスペースを共同開発する。

「今日の職場において、人々はかつてないほど複雑な問題に直面しています。全く新しい創造的思考法やワークプロセスが要求されています。」と語るのはSteelcaseの戦略、研究、新ビジネスイノベーション担当副社長であるSara Armbruster氏です。 「誰もが創造的思考力を持ち、創造的かつ生産的な作業をするほうが快適なのです。今後、MicrosoftとSteelcaseは共同で、「場」と「テクノロジー」が融合させながら、人々が職場でより創造的に仕事ができるように支援していきます。

課題:ビジネスでの優位性の鍵となる「創造性」の育成

両社の共同研究によると、「創造性」とは働く人にやりがいを与えることに加え、企業のイノベーションと成長にとって不可欠とされる職務スキルのひとつであることが明らかになっています。しかし、現在、多くの企業では、テクノロジーとオフィス空間は切り離され、包括的な投資として計画されていません。この2つの要素が統合されない限りは「創造性」を促進する職場環境の実現は極めて困難ともいえます。

「クリエイティブ・スペース (Creative Spaces)」

両社の「創造型ワーク」への探求によって明確になったことは、「創造性」とは誰でもが可能な作業プロセスで、創造型ワークには様々なテクノロジーやワークモードが要求されます。働き方も一人で、ペアで、グループでの作業と多様で、物理的環境の中に統合されたさまざまなタイプの携帯デバイスの活用が不可欠です。また、ワークスペースは生産性を損なうことなく人々の発想力を掻き立てるものでなければなりません。

「Microsoft Surfaceデバイスは、すべての人の中に秘められた創造性を引き出すことを目指しています。Surface StudioやSurface Hubのようなデバイスは、人々がより自然に創造力を発揮しながらつながり、コラボレーションできることを基本に設計されています。」とMicrosoft SurfaceのゼネラルマネージャーであるRyan Gavin氏は述べています。 「Steelcaseと提携することで、「場」と「テクノロジー」がシームレスにオフィス環境の中で融合し、企業にとっての最大の資産である人々の創造性を引き出し、他者と共有できる環境を構築することが可能になります。未来の働き方の鍵となるのは創造性です。」

TECHnalysis Researchの創設者兼社長、チーフアナリストであるBob O’Donnell氏は「多くのワーカーが昔ながらのテクノロジーと旧態依然としたスペースで働いている限りは、創造的な働き方を実現することは困難です。クリエイティブ・スペースは「場」と「テクノロジー」のギャップを埋め、創造型ワークを誘発する環境を提供するものです。」

現在、米ニューヨーク市のSteelcase WorkLife Centerにおいて、下記の5つのクリエイティブ・スペース が展示されています:
フォーカス・スタジオ (Focus Studio):個人での創造型ワークは、ひとりになって集中して没頭できるだけでなく、簡単に素早くペアでのコラボレーションワークにシフトできなければなりません。このスペースでは、Microsoft Surface BookやSurface Pro 4を使用しながら、アイデアをグループで共有する前にひとりでアイデアを練り上げるのに最適です。

デュオ・スタジオ (Duo Studio): ペアワークは、創造型ワークに不可欠な行動のひとつです。このスペースでは、Microsoft Surface Studioを使用して個人ワークをサポートしながら、2人での共創造も可能にします。また、他の人を招き入れて、Surface Hubを活用した意見交換やリラックスして休息できるラウンジ的要素も含まれています。

アイディエーション・ハブ (Ideation Hub): このハイテクスペースは、Microsoft Surface Hubを使用しながら、分散したメンバーも含むチームメンバー同士がアイデアを共同で生み出し、見直し、共有することで、より積極的で公平な共創造を促します。

メーカー・コモンズ (Maker Commons): アイデアの共有や迅速なプロトタイプ製作は、創造型ワークには欠かせません。このスペースは、Surface HubやSurface Bookなどのサーフェス関連デバイスを様々に組み合わせながら、会話や試作、集中といった作業を素早く切り替えられます。

レスパイト・ルーム (Respite Room): 創造型ワークには、ひとりでの熟考と活発なグループワークをバランスよく混在させるなど多様な脳モードが要求されます。このプライベートなスペースでは、ゆったりとした姿勢でリラックスでき、注意散漫を防ぎます。

「働く場は大きな変化を遂げようとしています。このパートナーシップを通じて、私たちは「場」と「テクノロジー」を融合しながら、今日と将来、私たちが直面する職場のさまざまな課題を解決し、人々が仕事で最善が尽くせるよう支援していきます。」と、Armbruster氏は語っています。

Steelcase: Microsoft Surface Hub Resellerを販売

今回のパートナーシップの一貫として、本日よりアメリカとカナダ、2017年夏にはドイツとイギリスにおいて、限られたSteelcaseの販売代理店がMicrosoft Surface Hub製品を販売するようになります。販売追加地域も今後随時発表する予定で、スペースの導入も今後、ヨーロッパ、アジア太平洋地域に拡大し、展開することを計画しています。

モノのインターネット

今後、Steelcaseは、Microsoft Azure IoT(モノのインターネット)技術をベースにしたテクノロジー対応型ワークスペースを発表する予定です。この技術はワークスペースを改善する分析機能を企業に提供するもので、ワーカーはオフィス内で仕事をする上での最適な「場」を探しだすことが可能になります

「クリエイティブ・スペース」とMicrosoft/Steelcaseのパートナーシップの詳細については、 www.steelcase.com/creativity または www.microsoft.com/en-us/devices/business/steelcaseをご覧ください。

 

Steelcaseについて

スチールケース(Steelcase)は、創業100周年を迎えた世界をリードする米国のオフィス家具メーカーです。常に未来を見据えて「働くこと」を研究し、仕事をする「場」における人間の可能性を切り開くスペースの提案、そして社会的、経済的、環境的な側面からサステナビリティを考慮した家具やサービスの包括的なポートフォリオを提供しています。全世界800以上の代理店を含む販売網を有し、グローバルに事業を展開しています。2016会計年度は売上高31億ドルを記録した上場企業です。

[Microsoftについて]

マイクロソフトコーポレーション(NASDAQ “MSFT” @Microsoft)は、モバイル ファースト&クラウド ファーストの世界におけるプラットフォームとプロダクティビティのリーディングカンパニーで、「Empower every person and every organization on the planet to achieve more.(地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるようにする)」を企業ミッションとしています。

###


Contact
Katie Pace
Steelcase
312-350-0502
kpace@steelcase.com

本資料は2017年3月6日に米国本社で発表されたプレスリリースの抄訳です