「スマート + コネクト」とは?
世界中のあらゆるモノがインターネットでつながる近未来社会。退社時に携帯アプリを利用して、交通渋滞を確認したり、玄関口のホームセキュリティの録画動画を見たり、家の中の温度調節をしたり、足りない食料をチェックして途中でピックアップしたりすることができるなど、私たちのライフスタイルも大きく変わり始めています。テクノロジーの進化がより良い社会や暮らしを現実のものとし始めています。しかし、働く「場」となると、ワーカーの能力を最大限に引き出せるような環境になっているでしょうか?
「スマート」に考える
車のGPS機能付きカーナビが自宅まであなたを送り届けるように、職場環境がデータを活用しながらそこで働く人々の生産性を改善することを想像してみてください。携帯アプリ上で誰が出社していて、 どの会議室が利用可能かを.かを教えてくれるとしたら。センサー搭載のデスクは、使用中だとライトが点灯し、仕事を中断されることなく作業に没頭することができます。しかも、企業サイドから見ると、どのスペースが最も利用されているかを判断するための正確な情報を収集することができるため、 使用頻度の少ないスペースを判断したりなどスペースの有効活用にもつながります。
STEELCASE WORKPLACE ADVISOR
企業組織が職場環境がどう機能しているかを測定するために、まずはわかりやすく実用的なデータを利用することから始めてみましょう。
データ収集というビッグデータの活用には大きな可能性があります。しかし、データの蓄積だけでは不十分です。EMCの英国公共部門のCIOであるJames Norman氏は、Internet of Business誌に掲載した記事、 Connected Doesn’t Mean Smartの中で、「何百万もの異なるコネクトされたデバイスや大量のデータを追加しても、その莫大なデータで何をするのかを最初に明確にしない限り、宝の持ち腐れです。」と述べています。
職場での様々な問題を解決するためにビッグデータを活用する戦略を立案することで、企業組織はより賢くなり、より俊敏な職場環境を構築でき、真の意味での企業の競争優位性を実現することができます。
進歩的な組織はあらゆる可能性を視野に入れています。私たちはテクノロジーと働く「場」を統合することによって、より良いワーク体験を創り出すことを目指しています。」と語るのはSteelcaseの統合テクノロジー部門マネージャーであるScott Sadler氏です。
「コネクト」する
適切にデザインされた職場環境は、個々が容易に仕事をこなし、目的を共有しながらお互いに交流し合う「場」、つまり、明確な「目的地」として活用されます。個人の能力を最大に引き出す「場」とは、チームビルディングやコラボレーションを促進する環境をつくることによって社会的側面での仕事もサポートします。
今日、仕事はよりグローバルにつながっているため、例え、遠隔にいようと、イノベーションに向けて共に協働できなければなりません。分散型チームにいるときは、協働するための適切なツールも必要ですし、遠く離れていることでのコミュニケーション不足から信頼関係も阻害されがちです。テクノロジーを駆使しながら、人間同士のつながりを改善するコネクトされたワークプレイスは、コミュニケーションの質を向上させ、多様なワークスタイルをサポートし、自然なリズムで仕事をこなす環境を実現します。
コネクトされたスペースでは、企業はワーカーが真に必要とするものを提供し続け、経営サイドの意思決定を加速させ、機敏性も高めます。オフィスで従業員がどう働いているかに関するリアルタイムのデータを収集できることで、組織はエネルギーと人材をどこに集中させるかの判断がしやすくなります。これによって、企業は変化に俊敏に対応し、より生産的でダイナミックに動く仕事環境を創造できます。
「働く場は、働くリズムに合わせて、その時間に合わせた空間を提供することも必要なのです。その空間がもはや機能しない場合、それを維持し続けてはいけないのです。しかし、どう変えたら良いかが分からない限り、変更することもできません。」と語るのはSadler氏です。
最新テクノロジーアップデート
データを活用しながら職場環境を変換し、より効果的に働く「場」を創造するためのヒントを入手しましょう。
「スマート + コネクト・ワークスペース」とは?
「スマート + コネクト・ワークスペース」は人と場所、そして、テクノロジーをつなぎ、働く人々と職場環境との間にあるギャップや不満を解消し、個人とチーム、組織全体の成果を向上させます。
私たちは105年前の創業以来、人間の能力を最大に引き出す働き方や働く「場」を探求し続けてまいりました。働く「人」と働く「場」に関する深い理解のもと、ビッグデータを活用しながら、どう企業の皆様がオフィススペースを分析し、それを改善へとつなげていくかをお手伝いいたします。
Steelcase Workplace Advisor (Steelcase ワークプレイスアドバイザー) は、センサーを使用して職場内の空室や予約状況を検出し、Microsoft Azure上に構築されたSteelcaseのクラウドプラットフォームに精度の高いデータを送信します。Workplace Advisor Dashboard(ワークプレイスアドバイザーダッシュボード) は、専門知識と呼応しながらデータを分析し、どうスペースが使用されているか、どのようにしたら改善できるかを把握できるようにします。
「スマート + コネクト・スペース」がどう働き方を向上させるかの詳細は、360マガジンの “「人々のウェルビーイングを約束する」” をご覧ください。