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人々のウェルビーングを約束する

一杯のコーヒーがコミュニケーションの活性化につながる。

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人々のウェルビーングを約束する

オフィスは車から学べることが多い。新車モデルには、運転をより簡単に、安全に、よ り楽しくするテクノロジーの数々が組み込まれている。 視界の盲点にトラックがいる場 合や、駐車中に別の車がバックしてきた場合などにはさまざまなセンサーが起動し、運 転手に知らせている。ある車種はハンドルから手を離しても安全に運転でき、多くの車 種はWi-Fi搭載だ。いまや、車は単にひとつの交通手段だけではなく、ドライバーの 快適性や安全性をも約束している。

こうした日々進化する車への技術をオフィスに導入し、働く人々の快適性や思考力、働き方そのものを向上させることはできないものだろうか?

Brody WorkLounge

「今日、多くの人々は近未来型自動車であるスマートカー を運転しながら、無機質なオフィスで仕事をしています。」 とSteelcaseのグローバルマーケティング担当副社長で あるAllan Smith氏は言う。「昔、人々はテクノロジーの 出現がオフィスを時代遅れにすると考えていたが、今、 それとは逆のことが起こっています。テクノロジーはオフィ スに統合され、働き方を変えています。」 近い将来、オフィスに組み込まれたセンサーやその他の テクノロジーが、働き方をより効率的でより人間味溢れる 体験へと導いていくだろうとSmith氏は語る。テクノロ ジーは個人、チーム、組織の働き方を強力にサポートし、 仕事がますますスピーディに激化する中で感じるストレ スを和らげるようになるだろう。そして、人々が働きたい を思える多種多様な「場」をデザインするという動きを サポートすることになるだろう。

「テクノロジーはオフィスに統合され、
働き方を変えています。」

Allan Smith、グローバルマーケティング担当副社長、Steelcase

典型的な1日の様子

昔はひとつのプロジェクトチームに関わっていた人々が、今は複数のチームに属し、複数のタスクを抱え、常にワークモードを切り替えながら働くことを強いられている。複雑にスケジュール化されたミーティングをこなし、情報を処理することに無駄な時間と莫大なエネルギーを消費している。

ストレスを軽減する

かつて、仕事をこなすことは今より容易であった。適切な人材と「場」と情報があれば、ただ創造力を発揮させればよかった。主には自席で仕事をし、必要であれば同僚の自席に行って情報を入手すればよかった。しかし、今、時代は変わった。

Thread

今日、携帯電話、ノートパソコン、Wi-Fiの普及によって、 人々はデスクから解放され、どこでどう働くかの多くの 選択肢を持つようになった。 同時に、必要とする人を 見つけることも難しくなったのも事実である。 テクノロ ジーは紙ベースの情報をデジタルデータに変換させ、情 報をより多くの形式で共有できるようになった。しかし、 データ量が急増するにつれ、人々は情報処理能力の限 界を超えるという情報過負荷の状態に陥っている。グ ローバル化は世界中から今までにないアイデアや人材 を引き寄せ、チームメイトは分散し、イノベーションに不 可欠な信頼関係や協調行動を築くことが難しい状況に ある。

Smith氏は次のように述べている。「仕事は以前よりも複雑になっています。例えば、ビデオ会議ではタイムゾーンを超えてのミーティングが可能です。しかし、それには1つの会議室だけでなく、グローバルチームのビデオ通話のために複数の場所の会議室を同時に予約する必要があります。ミーティング体験は向上したものの、その予約作業は複雑になりました。

University of Arizona

オフィスでは、この複雑さを乗り越えてストレスを軽減するために、よりスマートな方法でつながることが必要になります。今日考えなければならない仕事に対する認知的負荷を軽減し、仕事をより簡単にこなせるような物理的環境の中にテクノロジーを埋め込むことを考えるべきです。」

「働くことは以前より
ずっと複雑になりました。」

Allan Smith担当副社長、グローバルマーケティング

人間主導のテクノロジー

モノのインターネット(Internet of Things)は、携帯電話、 ヘッドホン、時計、ウェアラブル、洗濯機などあらゆる 電化製品がインターネットで相互につながるという仕組 みで、職場にも大きな変革をもたらすと思われる。スマ ホアプリを開いて同僚が今オフィスにいるかどうかを確 認できることを想像してみてほしい。ミーティングが始ま ると、会議室は自動的に遠隔からの参加者にダイヤルさ れ、照明も調整され、終了時間が近くなると通知がある ということも決して夢の話ではない。

360 Magazine Issue 71 Office Renaissance

会議の終了時間が近づくと、会議のまとめをするように合図があり、次のグループがドアの外で待機しているのが見える。もし、テクノロジーがあなたを認識し、最後のチームミーティングの内容を映し出し、あなた好みに照明が自動的に調整されたとしたらどうだろう。または、会議が時間を過ぎても終わらない場合は、次の会議の参加メンバーに少し遅れるとメッセージを送信できるとしたら。

人と企業を支える

最上の職場環境を実現したいと考えている企業は、テク ノロジーを活用することで個やチームを支援するだけで なく、テクノロジー主導型オフィスが生み出すデータか らも恩恵を受けることができる。 いつ、どの部屋が使用 され、人気があるかないかが分かるデータがあれば部 屋の稼働率も分かり、設計デザイナーや施設/不動産関 係者はより戦略を立てやすくなる。この情報データを活 用すると、企業は何が機能し、しないかをより把握でき、 それが仕事の効率化につながることになる。

University of Oklahoma

Steelcaseの統合テクノロジー部門のジェネラルマネー ジャーであるDavid Woolf氏は、オフィスで生成可能な すべてのデータを活用することは意義のあることである と述べている。

「例えば、チェアや部屋が周囲を感知して、ある種のコミュニケーションがとれれば、状況を理解し、瞬時に対応するツールとして活用できます。

David Woolf、ジェネラルマネジャー、統合テクノロジー

「例えば、チェアや部屋が周囲を感知して、ある種のコミュ ニケーションがとれれば、状況を理解し、瞬時に対応す るツールとして活用できます。 それらは社員が仕事をこ なすために何が必要かを選択し、環境をコントロールで きるツールとして利用され、社員は自発的意欲を持って 仕事に邁進できる環境を築きます。」

今日の自動車技術が運転体験を向上させているように、近未来のオフィスは新たなテクノロジーのパワーで人々は仕事の複雑な面をよりシンプルにでき、企業は個やチームにとってより良い仕事体験を提供できるようになるだろう。

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