仕上げ・張り地

世界的トレンドが生み出した7つの新色コレクション

色は仕事がどこでどう遂行されているかを表現している。

New Products – Surface Materials

テクノロジーの進化によって、どこに住もうとありとあらゆるモノや情報が手に入るにようになった。思いつきの好奇心も満たされ、どこからでも人、写真、ライブ動画に接続できる社会に私たちは生きている。そこは世界の一部を自由に切り取れるエキサイティングな世界、多彩な色と質感、インスピレーション溢れる世界だ。

Steelcaseのサーフェスマテリアル のデザイナーであるJulie Yonehara氏は、米ミシガン、独ミュンヘン、香港に拠点を置くチームと協力しながら、職場で人々が求めているものとは何か、そして、ある特定のデザインが支持されるのは何故かを研究している。その中で発見したこと、それは文化的アイデンティティやグローバル化、人間の本能的自然愛というバイオフィリア、創造性、テクノロジーがどう生活に影響を与えているかなど全ての要素が互いに繋がっているということだった。これらの大きなトレンドの中で誕生したのが、最近導入された家具向けの7つの新アクセント カラーパレッ トだ。

Aubergine(ナス)は、繊細で洗練された色合いのニュートラルなカラー。 (写真提供:Zara Walker)

今日、ワーカーは職場の中でハッピーで快適、インスピレーションを感じる「場」を探し回っている。テクノロジーに時間を費やし、テクノロジーによっていつでもどこでも仕事ができるようになったことで、人々はより長く仕事をするようになった。テクノロジーやソーシャルメディアを通して、世界中の様々な情報が容易にアクセスでき、人々の嗜好や感性もより洗練されてきた。このトレンドを受けて、Steelcaseはオフィスの設計デザイナー向けに色彩豊かなカラーパレットを展開している。

「色は仕事がどこでどう遂行されているかを表現し、自宅のように居心地の良いインフォーマルなスペースも増えています。色や素材には空間の雰囲気づくりや利用目的を明確にする役割もあります。」とYonehara氏は語る。


新・アクセントカラー

素材によって仕事空間がどう差が出るかを見てみよう。インスピレーション溢れる画像が満載。ダウンロードもできます。

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サーフェスマテリアルチームは、新たな色展開を検討するにあたり、世界中の様々なモノから着想を得た。

新・カラーパレット

ペイント、プラスチック、テキスタイルでは、質感や素材が異なるため、色には差異があり、当社のサーフェスマテリアルチームは、素材によって最も美しく見えるよう、細心の注意を払った。

新・カラーパレット

Aubergine ( ナス)は、繊細で洗練された色合いのニュートラルカラー。決して挑発的でなく熟考や休息のための微妙に色を抑えている。

新・カラーパレット

Jungle (ジャングル)は、コラボレーションに最適なカラー。その洗練されたトーンが効果的で、その彩度レベルによっては空間の輪郭を鋭く見せることもできる。

新・カラーパレット

Peacock (ピーコック)は、自然界から着想を得て、より洗練にしたカラー。ブルーとグリーンがバランスよく配置され、デザインを際立たせ、デザイナーからの人気も高い。

新・カラーパレット

Lagoon (ラグーン)は、環境から触発されたカラー。色褪せた色味は、日本の伝統的美意識である自然と不完全美ともいえる侘び寂びを表現している。

新・カラーパレット

Honey (ハチミツ)は、自然界や食といった文化的ルーツに触発されたカラー。温かみのある雰囲気を演出できる。

新・カラーパレット

Merlot (メルロー)は、自然愛であるバイオフィリアに関係し、濃い目のアクセントを付けることで未来的な空間にもフィットし、その洗練された色合いが独特な雰囲気を演出している。

新・カラーパレット

Saffron (サフロン)は、陽に焼けた色合いやスパイス、インテリアでテラコッタを使った現在のトレンドにもマッチしている。

テクノロジー + カルチャー

Yonehara氏はテクノロジーとカルチャーは融合しながら、今日のテーマである文化的アイデンティティ、グローバル化、創造性といった要素を加速化させていると見ている。

「強い民族意識は、テクノロジーを通じて起こっています。ソーシャルメディアはまさにその典型的ツールで、感情的反応を通して自分のアイデンティティを組み立てています。カルチャーとテクノロジーが混じりあいながら、それが共通言語や見解を創り出しているのです。」とYonehara氏は語る。

同時に、伝統工芸も過去、現在、未来の中で見直され、新素材や先端技術を駆使することで見事に現代風に改良されている。アースカラーは人工的アイテムと組み合わせることで、敢えて調和を外した魅力を引き出している。

リアル + デジタル

テクノロジーと人工知能に感情認識を持たせることが可能になりつつある。リアルとデジタルの境界がより曖昧になり、新たなタイプのハイブリッドが生まれている。日本発祥の絵文字はすでにemojiとして世界標準になり、人間の感情を視覚的に表現した。そして、人間を笑顔にし、世話をしてくれるロボット、例えば、「jibo」のような家庭用ロボットを思い浮かべて欲しい。この現実がまさに創造性に影響を与える一つの要因なのだ。自然界にある色は端末機の画面に現れ、華麗でハイパーナチュラルな色は自然界にある色彩パレットを進化させたものだ。

バイオフィリア + 本物感

I自然界から着想を得て、より洗練さを加えたPeacock (ピーコック)カラーは、ブルーとグリーンがバランスよくデザインを際立たせ、デザイナーからの人気も高い。(提供:Andre Mouton)

テクノロジーによって加速したトレンドとは対照的に、環境意識への高まりもみられる。人々はより信頼できる本物感を求め、自然愛であるバイオフィリアにも関心が集まっている。例としては素材や贅沢品のような価値を持つ再生材、例えば、美しい再生合板New Black. のようなクローズドループで出来た張り地などを利用した静寂で落ち着きのあるスペースだ。自然の中で陽に焼け、色褪せた配色を施すことで、まるで屋外にでもいるかのように自然が時と共に変化していく様子を働く「場」で感覚的に感じることができる。

ウェルビーイング + 休息

テクノロジーの進歩によって、より長くより頻繁に仕事が生活の中に入り込んでくるとなると、いかに気持ちをオフにしてプライバシーを持つかが極めて重要になる。ひとりの時間を持つことは創造性にとっては不可欠で、そうしないと注意力が散漫になり、生産性やウェルビーイングの低下を招くという。ひとりでぼーっと心の中で思いを巡らすこと。そうすることで気分が良くなり、創造性が育っていく。これは、デンマーク流幸せなライフスタイルでもある。バイオフィリアやデンマーク語のhygge(ヒュッゲ=心地よい空間)が注目されているのもそれが要因だ。デンマークで好まれて使用される色彩は柔らかく、穏やかで落ち着きがある。例えば、色が光によってどう変わるか、室内で音がどう反射し吸収するかも考慮すべきなのだ。人々の心を落ち着かせるように触り心地のよい空間を創るように設計することも頭に入れてみよう。

こういったその時代のトレンドやテーマなど様々な要素が重なって、オフィスとしてはあり得ないほどの豊富で幅広いカラーパレットを生み出すにいたった。


新・アクセントカラー

素材によって仕事空間がどう差が出るかを見てみよう。インスピレーション溢れる画像が満載。ダウンロードもできます。

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* 写真提供:Peter Gabas

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